物流

棚卸資産の評価方法

方法名 説明 個別法 個別の商品に対して原価を設定する方法 総平均法 一定期間内での「受入金額の総額」を「総受入数量」で割って求める方法。簡単なのでよく使われるが、期間の終わりにならないとそれぞれの単価が解らないというデメリットあり 移動平均法 …

入荷処理の理由別仕訳科目表

入荷理由(区分) 仕訳科目 仕入れ入荷(入荷) 仕入 受入(製造目的) 製造原価 受入(消費目的) 経費 倉庫間移動 なし サンプル入荷 仕入 返品受入 売上値引・返品

ノー検品

到着した商品の品質確認を行う「検品」をまったく行わずに、到着した商品等をそのまま受け入れるやり方。 誤送の発生率が10万分の1程度であれば、可能であると言われている。

摘み取り型ピッキング

ピッキングの1方式。 配送先ごとのカートとともに倉庫内を移動しながら、商品を集める。 複数の配送先に対して同一商品が少ない場合に種まき型より効率的になる。

種まき型ピッキング

ピッキングの1方式。 複数の配送先に必要な数量をまとめて商品ごとにピッキングし、それを別の場所(荷さばき場)に用意された配送先ごとのカートに分配していく。 「種まき方式」とも呼ばれる。 複数の配送先に対して同一商品が多いケースで効率的。 ex. 年賀…

ピッキング

倉庫内で補完している棚から、出荷のために倉庫内で必要な物を集めて回ること。 倉庫内の各ロケーションを回って、「出荷指示書」の順番通りに物を集めていき、集荷場所まで運ぶ。 ピッキングの方式により、倉庫内での効率の良い商品の配置場所が決められる。

出荷処理の理由別仕訳科目表

出荷理由(区分) 仕訳科目 売上出荷 売上原価 払出(製造目的) 製造原価 倉庫間移動 なし サンプル出し 販売促進費 経費出庫 研究開発費など 廃棄処分 廃棄損(売上原価 or 営業外費用)

クロスドッキング(クロスドック)

入荷された商品を在庫することなく物流センターで仕分けして直ちに出荷する。 XDと略して呼ばれることもある。 実現のためには以下の条件が必要。 異なるメーカーからのリードタイム(完成までの時間)を正確に把握して、 (異なるメーカーからの異なる商品群の…

ハブアンドスポーク

物流拠点(倉庫)の配置方法の代表的な配置法。 中心となる物流センター(ハブ)から地域拠点の倉庫に対して自転車のスポークのように物流の流れが伸びている様子から、この名称で呼ばれる。

ロット

同じ条件(同じ日、同じ生産ライン)で生産された製品群のこと。 同じ条件で生産されたものは同じ品質特性をもつため、トレーサビリティを要求される商品では、ロット管理が必要になる。 ロット番号によって管理する。 (このロット番号は、原料・加工・流通の…

SKU(Stok Keeping Unit)

在庫管理において、製品や商品の最小管理単位のこと。 管理単位の種類 JANコードによる単品管理 色・柄・容量などJANコードよりも細かい管理 個別単品管理 ロット管理 商品部門コードでの管理

アソート(品)

「混ぜ合わせる」という意味で、流通業界においては「セット商品」のことを指す。 特に中身のバランスを考えた詰め合わせセットのこと。

在庫管理におけるグレード管理

販売する同一商品を、傷の有無などの状態の差で「A級商品」「B級商品」などに分けて管理している場合がある。

BTO(Built To Order)

顧客の注文を受けて、あらかじめ用意していた部品を組み立てる製造形式。 完成品を在庫しているよりも部品の形で保持する方が在庫リスクが小さくなる。 ex. デルのPC直販

半製品

加工途中の状態で在庫している物。 「仕込在庫」とも呼ばれる。 ただし、顧客の需要に合わせて再度加工を行う場合は「資材」として分類される。

「製品」と「商品」の違い

製品:流通経路にのる前の「商品」 商品:流通経路にのった後の「製品」

実地棚卸

実際に在庫されている「物」を人が直接数えること。 単に「棚卸」とも言う。

在庫リスクの共有

「欠品による受注機会損失」⇔「在庫リスク」 ↑トレードオフの関係 従来→適正在庫:「必要かつ適切な数量を在庫する」 近年→情報を共有して、「必要なときに必要なものを必要なだけ確保する」方向へ

WMS(Warehouse Management System)とTMS(Transport Management System)

WMS:物流センター内部の業務効率化を総合的に支援するシステム。 ex. 入出荷業務効率化システム ⇔ TMS:物流センターを出たあとの業務を支援するシステム。 ex. 配送計画支援システム 両方とも3PLを実現するための情報システム

マテハン

Material Handlingの和製略語。 貨物の荷役運搬のことを指す。 マテハンに使われる機器をマテハン機器といい、物流業務効率化のための様々な機器(フォークリフト、搬送ロボット、ベルトコンベアー)などのことを指す。

有効在庫数

どこにも引き当てられていない(行き先が定まっていない)在庫数のこと。 受注可能数と同義。 現在在庫数 − 現在受注数 = 有効在庫数(受注可能数)

「新入社員には物流部門から経験させる」理由

物流倉庫には自社で取り扱っている商品の全てが置いてあるから。

3PL(サードパーティーロジステクス)

3PL(3rd Party Logistics) は、企業の流通機能全般を請け負うアウトソーシングサービスのこと、またはアウトソーシングすること。 ただし、単に物流機能を第三者に丸投げするのではなく、発注先を「市場競争力の向上を」目指していくパートナーとして、リー…

ロジスティクス

ロジスティクス(Logistics)とは、ITを駆使することで在庫リスクを最小にしながら、かつ必要なものを必要なタイミングで提供できるような仕組みを構築すること。 この概念には、かつての物流における「残作業」というイメージの消極的な発想ではなく、積極的…

SCMを利用した業務改革

SCMを導入する場合、自社が担当する業務の範囲、他企業と授受する情報の明確化を行う必要がある自社が担当する業務範囲は、自社が得意な部分に限定する。他企業と授受する情報は、データ項目・データ量・授受頻度・タイミング・データ伝達方法などを定義する…

SCM

SCM(Supply Chain Management) は、製品の供給全体の管理であり、原材料や資材の調達・製造・物流・販売の一連の業務を総合した管理である。それぞれの業者という枠を越えて、調達から販売までの一連の情報を共有化して最適化する。

販売計画1

販売計画は、売り先の調達(仕入れ)計画と連動しなければならない。